過去の記事で、ベトナムでの仮想通貨の動向と、取引方法を紹介しました。この記事では自分がバイナンス（Binance）で購入したときのメモを共有します。
👇過去記事
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ベトナム・ドン（VND）で仮想通貨で購入
私は海外在住なので、現地の銀行口座を持っており、現地通貨で売買をします。
今回は、私が信頼した取引所の一つである、バイナンス（Binance）という世界一の仮想通貨取扱量を誇る取引所での取引のメモを共有します。
P2Pでの取り引きとなるため、基本的にはベトナム以外の国でも同じと思われます。
P2P取引とは
P2P（ピア・ツー・ピア：peer to peer）とは、利用者目線で言うと、個人間の取引のことです。とは言え、バイナンスのサポートはしっかりとあります。
売りたい人、買いたい人が値段とともに一覧でづらっと出てきます。ベトナム市場は参加者が多いので、価格も良いです。最も条件の良い人が一番上に出てきます。
例えば、執筆時点（2021年8月25日、以下同じ）で、Google検索の「BTC VND」の価格よりも、最も条件が良いもので、1.6%くらい乗っているので、一般的な（bitFlyerやCoincheckなど）販売所より「安い」と言えると思います。
バイナンスは、「事実上あらゆる国で人々が自分の条件で仮想通貨を直接取引できる市場」と言っています。（＊）
＊P2P取引の利便性は、その国の、バイナンスへの参加者数により異なります。ベトナムは、世界で2番目に仮想通貨利用者が多いということもあり、ベトナム・ドンで売買可能な参加者が多いです。
＊日本円でもP2Pはありますが、執筆時点では、例えばビットコインの売買の参加者は少なかったです。ちなみに、その中の一人は名前からして恐らくベトナムの方と思われました。。。ｗ
また、執筆時点で、入出金は日本円ではできません（クレジットカード除く。）。
ドンで売買できる仮想通貨（コイン）
執筆時点では、USDT、BTC、BUSD、BNB、ETH、ADA、DAIです。
「トップ画面」→上部の「ウォレット」→「P2Pウォレット」で以下の画面にいけます。
＊上記以外の通貨を売買したい場合、バイナンスのコンバート機能で変換もできます。
面倒ですが、コインごとにコンバートできる組み合わせとできないものがあります。恐らく、USDTとBNBは、多くのコインとコンバートできると思われます。
→USDT（テザー）：1米ドル=1USDTとなるように調整された通貨。
→BNB（バイナンスコイン）：バイナンスが発行する通貨。
支払い方法
一覧にある販売者、購入者により異なります。
銀行送金（Bank transfer）は殆どのすべての人が対応しています。
上図の「全ての支払い」をクリックするとプルダウンになり、支払い方法を絞ることが可能です。それを見ると、MoMo、ZaloPay、ViettelPay、ShopeePay-SEA、Apple Payなどがあります。
銀行送金が最もやりやすいでしょうし、レートも支払い方法により異なりますが、銀行送金が（現金なので当然）最もレートが良いです。
実際にやってみた記録が以下です。
口座開設
以下から、非常に簡単に開設可能です。
＊ベトナム・ドンでやり取りするためには、P2P取引をする必要があり、そのためには本人確認としてガバメントID（パスポート）を提出する必要があります。
日本のパスポートを登録する場合は、「居住国/地域」を日本と選択する必要があります。
ETH（イーサリアム）をベトナム・ドンで購入
イーサリアムとは何か、ややこしいので述べませんが、ビットコインに次ぐ、時価総額2位の仮想通貨です。→参照：コインマーケットキャップ
また、いま流行りの仮想通貨ゲーム「Axie Infinity」でも必要なコインです。赤丸のマークをタップすると、取引ができます。
１．今回はiPhoneアプリで購入します。下図はアプリのトップ画面です。
２．今回は通貨を購入するので、下図で「購入」をタップします。
３．上部の検索ボックスで、購入したい仮想通貨を入力します。今回は、「ETH」と入力します。
４．購入したい金額を入力します。なお、最低入金額は、36万ドンなので、そこだけ留意点です（他の取引所に比べたらちょい高めですね。）。また、36万ドンだと、恐らくコンバートなどはできないです（売却は可能です。）。「購入」をタップ。
５．アプリでは、最もレートの良い販売者を自動で選択肢します。その後、下図のとおり、支払い方法を選択します。販売者によりますが、下図は一般的と思います。「Bank Transfer」（銀行送金）が最もレートも良いので、これを選択すると良いと思います。「確認」をタップ。（取引は販売者とのマッチング次第なので、流動的であり、秒数が決まっています。）
＊なお、「カードで支払う」の箇所に記載の、「フィアット」は、法定通貨のことを意味します。
６．確認後、以下の画面になりますが、右上の「チャット」で留意事項を確認した方が良いと思います。重要なのは、赤枠の「注文番号」です。
７．上図で「チャット」をタップすると、下図になります。長いのでスクロールした前後を並べています。まあ当たり前ですが、ベトナム語です。（汗）基本的なことが記載されていると思いますが、コピーしてGoogle翻訳等でざっくり意味を念の為確認した方が良いと思います。→Google翻訳アプリ（iPhone）（Andoroid）
ちなみに、以下は、24時間365日の即送金サービスを利用してくれ（殆どのベトナム銀行が対応していると思います）というのと、下図の場合なら、「20263783109749436414」の注文番号（前の画面の赤枠の番号）を送金の備考に記載してくれ、というものです。どの販売者もほぼ同じ要件だと思われます。
８．「チャット」から前の画面に戻り、「お支払い画面へ」をタップすると下図です。送金先の情報が見えます。この情報を基に、自分の銀行のアプリ等で送金手続きを実行します。
【注意】①６の画面の「注文番号」を送金の備考欄にコピペする。②備考欄に、bitcoinやbinance、crypto、ETHなど仮想通貨を思わせる言葉を記載しない。（注文番号だけ、前の画面に戻ってコピーする必要があります。）
送金が完了したら、「振替した場合、売り手に連絡」をタップ。
９．下図に遷移します。連絡が来るまで待ちます。「12分で支払いを受け取り予定です」とあります。受け取りが来るまで若干不安ですが、私はこれで取引できなかったことは無いです（回数もそれほど多くないですが）。仮想通貨の受け取りが完了した際は次のとおり、SMS（とメール）が来ます。
なお、何か問題があれば、「申請」ボタンをクリックしてバイナンスに仲裁してもらうことが可能です。
＊私は初回、注文番号を送金の備考欄に入力するのを忘れ、送金のエビデンスを見せろと販売者に言われ、自分の銀行の送金エビデンスの出し方もよく分からず若干手間取りました。最終的には銀行に確認して、送金確認番号をもらい、また、送金確認のメールの画面をチャット画面で送ったりして、販売者が確認でき、無事取引完了しました。
注文番号の記載は忘れないようにしましょう😅
逆に、相手も人であり、販売者側の制限である15分の時間が経過しても、仮想通貨がリリース（こちらに渡す）されない場合があります。その際は、こちらから申請しましょう。バイナンスが適切に仲介してくれ、相手から何も反応が無い場合でも、バイナンスのカスタマーサービス担当者が強制的にリリースしてくれます（私の場合、翌日にはリリースしてくれました。）。
１０．仮想通貨を受け取り完了すると、例えば下図のとおりSMSが来ます。他にもメールも来ると思います。
＊なお、P2Pウォレットに入っています。コンバートや送金などをする場合は、「現物」のウォレットがあるので、そこに振替して取引する必要があります（無料）。
ベトナム・ドンでの売却は、P2Pウォレットでしかできません。
気づき
・チャットの留意事項がベトナム語→Google翻訳で確認
・ 注文番号を記載するを忘れないように！
・でもなんとなくできる（バイナンスが適切に仲介してくれる）
・コンバートには組み合わせがあり、コンバート可能な最低金額は36万ドン相当ではなくもっと上（恐らく）
・購入の最低金額は36万ドン
・かなりシンプルにしているが、機能が膨大で若干難しい。だけど、慣れてきたら色々できる。
・取扱通貨が多く、コンバートもあるので便利
・仮想通貨ゲームにも使える
まとめ
いかがでしたでしょうか。その他留意点ですが、ネットに色々情報が落ちていますが、バイナンスは変更が早いですね。少し前までは日本語ページもなかったようですし、他の機能も新しいものがどんどんできたり、変更されたりしている印象です。
また、記事が少し長くなったので、売却方法については、以下の別の記事で記載します。
仮想通貨は、変動リスクが高いので責任を持って推奨できるものではないですが、自分のメモが何かの役に立てれば幸いです。
自分としては、P2Pマーケットで、ベトナム仮想通貨市場が成熟しているのが見られてかなり興味深いです。
→バイナンスで売却の方法（以下参照）
